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2022-07-08乳幼児期の発達

お知らせ

そこには人間の命の誕生にまつわる長い進化の歴史の壮大な物語が存在していると私は感じています。

【胎児期】胎児は母親と一心同体で生きています。

その生命は、すべてが母親に委ねられていたところからスタートしています。

※一節によると、生まれたときの設定は欲求の前段階。「私は大切にされて当然、喜ばれて当然、やってもらえて当然、守ってもらえて当然、ほめられて当然…」という状態。当然と思っているから、泣くことで対応を求めれば叶うという自己中心的で短絡的な王様、お姫様の状態なのだとか。母親のお腹の羊水の海は、それほどに居心地の良い場所なのかもしれません。

【出生期】

赤ちゃんは産道を通って、子宮内から外界へと生まれ出ます。臍帯を通じての胎盤呼吸から肺呼吸に変化させて、母親の胎盤から切り離されて個の人生をスタートします。
※妊娠・分娩によりお母さんの母体にはハッピーホルモンと呼ばれるオキシトシンを大量に放出することが分かっています。

【愛着とオキシトシンの関係】☜

妊娠中の母体の子宮を狭め、子宮口を広げることで出産を促す働きや、出産後の母体では乳腺から乳汁分泌を促すなどの働きがあります。

 

【自他未分化期】【愛着形成の3つのポイント】☜

産まれたばかりの赤ちゃんは養育者に抱っこしてもらい、おっぱいを飲ませてもらい、養育者と一体化した状態で自他の区別がないといいます。

2時間おきに泣いては、抱いてもらい、おっぱいをもらい、おむつを替えてもらい、満足して寝る。不快と泣いて、お腹が空いたと泣いて、抱っこしてと泣いて、求めれば生理的欲求が解消されるという経験を積み重ね、生理的欲求基盤を獲得します。これにより、第一関門、命の根源である生理的欲求の安全確保がなされます。

肌のふれあいはハッピーホルモンの分泌を促し、安心安全な状況が成長を促進させます。

生理的欲求は、命に直結する最も重要な欲求です。この時期に様々な事情で欲求が満たされなかった場合のストレスは、潜在意識の中に命の危険として小さなシコリを残します。度重なるとそのシコリはどんどん大きくなり、常に命の心配をしなくてはいけない土台が出来てしまう可能性があり、脳の発達にも影響すると言われています。愛されて当然との思いは抑圧され、愛されたい、見捨てられたらどうしようという不安を伴う不安定な欲求を纏った愛着の形成へと進みます。

【共感期】

赤ちゃんと養育者とが同じ対象を見たり、聞いたり、味わったり、触ったりすることで、感覚器を通して共感し合えるようになります。五感を通して脳はどんどん発達していきます。養育者との安心感を伴う共感や褒め言葉、笑顔のやり取りが、ハッピーホルモンの分泌を活発にし、愛着関係が育まれていきます。

【五感の発達と心理】☜

【自他分化期】

養育者との間に愛着の絆ができると、見知らぬ人と養育者とを区別するようになり、養育者以外の人に不安を覚え、養育者に安心を覚えるようになる。自分にとって特別大切な存在であるという意識が育っています。

【後追い期】

養育者に急にまとわりつくようになり、後追いが始まる。自分の欲求を示し、相手の反応を学ぶ時期に当たります。様々な試行錯誤で養育者との関係性を築いていきます。

【移行対象期】

赤ちゃんは、言葉によって養育者に甘えることが可能になります。養育者の膝を基地にして、次第に行動範囲を広げていき、移行対象が養育者代わりとなって養育者がいなくても大丈夫になっていきます。赤ちゃんの中に安全基地が築かれることで、自分の足で自由に動く喜びを感じながら行動できるようになります。(何があっても自分には戻れる安全な場所があるという安心感が、絶対的自己肯定感の基礎になります)

 



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