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2022-09-28アダルトチルドレン

お知らせ

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンとは、いわば「子供でいられなかった子供」「大人として生きなくてはならなかった子供」のことです。

愛着障害が乳児期の親とのスキンシップの影響が強かったのに対し、アダルトチルドレンは環境の中で自身の特性と知恵を使い、親の庇護を失わないように工夫を凝らし頑張って身に着けた生きる術であり、それにって生きる場を確保してきたと言えます。

愛着障害の関係性の希薄さや混乱よりも、親の状況に強く寄り添っている点がが大きな特徴となります。愛着の歪みが重なり状況をひどくしている場合も多々見られます。

小さな子供にとって、親の庇護を失うことは命に関わります。どんな親であったとしても、その親の愛を得ない限り子供は生きていけないのです。そのため、自分の感情や肉体を犠牲にしてでも、親の愛を得ることを優先します

例えば、親が過保護なら、子供は自由を放棄して親の過保護という支配に耐えます。また、親から虐待を受けても、それは親の愛情と思い込むことで、その状況に適応しようとするのです。アダルトチルドレンは親の愛を失うことを最も恐れており、親に見捨てられないように、親の理想通りに振る舞うことが、日常となっていきます。
その行動や意識が習慣化され定着し、他の生き方を選んだ時に大きな抵抗が起きます。これがアダルトチルドレンの生きづらさの正体です。

その結果、様々な生きづらさを抱えることになります。

・自分を受け入れられないケース

「ありのままの自分」を受け入れることができず、誰かに必要とされる時にだけ、自分の存在価値を確認することができます。そのためDV(ドメスティック・バイオレンス)などの暴力的な環境だとしても求めに応じてしまい支配から抜け出すことができないという状況を生みます。相手に見捨てられることを恐れ、暴力を受けていても相手を失うことを恐れしがみつきます。生まれてきてよかったのだろうかなど、常に漠然とした不安や自己否定感があり、アルコール依存、薬物依存、過食などにも繋がりやすいと言えます。

・自分の欲求がわからないケース

周囲の期待や要求に応じて行動してきたため、自分の本来の欲求や感情がわかりません。自分と相手の境界が認識できず、相手の望むことが自分の欲求のように感じてしまうため、本来の自分の感情とのバランスがとれません。他人との適切な距離感が分からず、仕事に没頭してしまったり、ゲームなど現実感覚から回避しようとする傾向があります。

・自己主張できないケース

相手から拒否されたり、反論されることを恐れ、自己主張できません。自分の意思でさえも相手に依存し、相手の言うとおりに従ってしまいます。YES、NOがはっきり言えないため、相手につけこまれることもあります。一方、相手に威圧的な態度をとって支配的になることもありますが、これも相手からの拒否を恐れての行動と言えます。

またこれ以外にも、人によって様々な特徴があります。

・行動の問題点

アダルトチルドレンの行動の問題点としては、漠然とした不安をいつも抱え、苛立ちを他人にぶつけてみたり、徹底的に自己否定することにあると言えます。常に満たされないばかりか、楽しむことに過剰な罪悪感を感じるため、気の休まる時はありません。

これらの特徴に共通していることは、「自分が存在することが許されていない」と深く思い込んでいることと言えるでしょう。この思い込みに気が付き、自己を解放することが回復のカギとなります。

アダルトチルドレンのタイプ ☜

 

 

1人で悩まないで

アダルトチルドレンだからといって、社会生活を送れないほどの症状が出るわけではありません。社会生活に支障がない場合は、何らかの生きにくさを感じながらも、そのまま生活している人がほとんどでしょう。

アダルトチルドレンからの回復は、アダルトチルドレンとして必死に生き抜いた自分を認め、労わることから始まります。専門医の受診やカウンセリングも、自分を大切にする行為の一つです。相談してみることで、苦しみから抜け出すきっかけを掴むことができるかもしれません。

心療内科や精神科を受診することに抵抗があったり、「それほど酷くない」と思い、一人で苦しみに耐えている方は、まずはカウンセラーに相談してみることをおすすめします。

虐待やDV(ドメスティック・バイオレンス)などは、公的機関において相談窓口が必ずあります。守秘義務から、相談内容の秘密は守ってくれますので、安心して相談することができます。自助グループとしては、ACODAなど、全都道府県で自助活動も行われています。



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