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2022-06-28安全基地と不安基地
お知らせ
「安全基地」
愛着とは、一般的には慣れ親しんだ物に心引かれる状態を意味しますが、乳幼児の場合、特定の大人から継続的に愛され、大切にされることで深まる情緒的な絆のことをいいます。
養育者と子供との間の愛着が深まることで、子供が「自分には守ってもらうだけの価値がある」という意識を身に着け、自分は人の役に立つことができる存在だというゆるぎない自信へとつながります。これが絶対的自己肯定感となり「どんなことが自分の周りで起こったとしても今の自分を受け入れられる」という感覚を身につけます。この感覚が愛着の土台に定着されると潜在意識の中に「自分は大切な存在であり、守られている存在である」という【安心安全の土台】の感覚を身に着けて生きることが出来ます。
安定した愛着が形成されている子供の特徴
- 情緒が安定している
- 周りへの信頼感が芽生える
- 他者の気持ちが理解できる
- 自信をもって行動できる
「不安基地」
様々な原因で、養育者との愛着関係がうまく築けないと、「自分は守ってもらうほどの価値がない人間だ」と否定的な意識が身に着き、その結果、周りの人を信頼できなくなってしまいます。さらに不安定な心の状況が愛着の土台に定着されてしまうと、様々なきっかけで不安が想起され【不安定、自己否定の土台】→【愛着障害】という症状となって現れることがあります。
愛着が上手く形成されなかった子供の特徴
- 自分に自信がもてない
- 無気力になりやすい
- 周りを信頼できない
- イライラしやすい
生まれたばかりの赤ん坊は存在のすべてを養育者に依存する存在であり、養育者から受け取る栄養、世話、スキンシップから自分が守られ愛されている存在であるという安心感を感じ取りながら成長していきます。
愛着の形成期間はおよそ生後1年半くらいまでと言われています。外の社会性を身に着ける前に、外に行っても自分は守られている存在であるから大丈夫なのだという自信を身に着ける時期と考えると解りやすいと思います。
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