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2022-08-11頭と心と身体の関係

お知らせ

人の頭と心の関係は成長と共に変化していきますが、根本的な仕組みは生まれた時から備わっているものです。
成長と共に様々な経験や刺激が加わり、生きる上での自分なりのコントロール方法を少しずつ身に着けていきます。
その仕組みと影響力の強さを考えてみましょう。

初期設定

生まれたばかりの赤ん坊はまだ頭が未熟で、心と身体と自然の区別がなく全てが一体となるような繋がりの中で生きています。(赤ん坊は自他の区別や認識が出来ていない状態で生まれてきます。)
五感を通じ快・不快の感覚を通して様々なことを学び、刺激を通じた知識が頭に蓄えられていきます。赤ん坊の頭は初期設定中のコンピューターのようなものです。

その初期段階で自分以外の人との関わりの中で様々な情報を集め潜在意識にある愛着の土台にも蓄えられていきます。
心と身体と自然(自分以外)との繋がりは、生きることを最優先した本能と言えるものです。
個々の持つ特性の上に様々な経験から得た能力が、どんどん蓄積されていきます。
乳児期の基盤は本能に紐づいている分、その後の生き方への影響が大きいのだと推測されます。

赤ん坊は五感を通した快・不快から喜怒哀楽へと感情の分岐を図り、更にそこから安心安全の感覚を学び身につけていきます。様々な経験から感じられた意識や感情が愛着の土台へと積み重なっていきます。

赤ん坊は当然一人では生きられませんので、完全に他に依存した状態です。その中で、どのような経験や指導を受けプログラミングがなされたかが、その後の人生に大きく反映されていきます。経験と指導と生存が合致した状態でインプットされていると言えます。

外から受ける快の刺激はポジティブな意識へ、不快の刺激はネガティブな意識へ蓄えられ、愛着の土台の形成時に蓄えられた意識は、その後の経験の受け取り方に大きく影響していきます。

状況によっては生存のための制約や強制といった形で潜在意識に蓄積されたものが、大人になっても生存を脅かすものとして解除されずに残ってしまう場合もあります。

 

歪みのしくみ

『頭』 … 経験や刺激プログラムから受け取った知性を活かし、理性を司るもの。

『心』 … 感情、欲求、感覚(直感)という本能に基づく意識を司るもの。

『身体』… 命(魂)の器であり、生存を司り、大自然とも繋がるもの。

心と身体はしっかりと繋がっていて常に影響し合っている関係です。

愛着の歪みは、乳幼児期に受け取った不適切なプログラミング(不安や恐怖等)と、その影響によって頭と心の調整弁が正しく機能できなくなっている状態である、と精神科医の泉谷閑示さんは言っています。
頭と心の調整弁とは、例えば咄嗟の判断や直感で逃げなければいけない状況や火事場の馬鹿力など、理性と頭と心を一時的に切り離すための調整機能が、人には備わっているということです。

本来なら平常時には繋がっていているはずの心と頭が、常にストレスのかかる状況で、警戒や緊張状態が続くと、感情の調整弁が正しく開かなくなり、行き場を失った心のストレスが身体を使って、不調や痛みという形でメッセージを発信するようになります。感情とは、心のストレスを吐き出し安定を図るための機能であり、心の不調は先ず体の不調として脳に認識させようと働き掛けます。

本来湧き上がるはずの感情や欲求を、理性の蓋で抑え込んだストレスが、身体の循環を狂わせ、ホルモンの分泌を狂わせ、やがて気の病…病気となります。

生命の営みには様々なホルモンが働いていて、身体の状態により様々な活動の調整を行なっています。ストレスによる循環の乱れが様々なホルモンの分泌異常を引き起こすと、不安や恐れの感情を強くし、生きづらさのループが出来上がりうつ状態となります。

幼い脳が、生き残るために無理して感情を抑え込む経験が引き起こした愛着の歪みは、不適切なプログラミングのまま、思い込みという形で囚われ、心を無視し続けた頭優位の思考が、様々な生きづらさの原因となります。

 

※イラスト:泉谷閑示さんダイヤモンドオンラインより引用
参考資料:泉谷閑示さん「普通がいい」という病



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