ゆうる~む/るあな

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2022-09-10ひきこもり体験から

お知らせ

50歳からのひきこもり体験…

私の状況は、燃え尽き症候群と言えるのでしょうか…。頑張りすぎた結果、心と頭を病み、誰にも理解されていないと思い込み、どんどん人が怖くなり、仕事を辞めた直後から、ほとんど外に出られなくなりました。

動けない動きたくない…理由はたくさんあった気がしますが、ただ限界だったのだと思います。人が怖くなり、弱いダメな自分を責めながら自分を隠しました…。
枯渇した心と頭を癒すために必要な時間は、気付かないうちに3年間が、あっという間に過ぎていました。

ひきこもっている間の時間の流れはとても緩やかで、外とはまったく違います。それはきっと経験した人にしかわからない感覚かもしれません。ゆっくりと心を癒すための時間と、不安に駆られて葛藤する時間を繰り返していた気がします。

怒りから始まる感情の開放

少し頭が回復し始めると、ダメな自分にダメ出しがはじまって、やがて怒りが湧き上がり、自分を苦しめた者たちへの怒りや恨みの様な感情が噴出し止まらなくなりました。
これがよく聞くひきこもりの家庭内暴力や暴言の原因なのだと思いました。

抑え込まれた感情の蓋を吹き飛ばすのは怒りの感情であり、年齢や性別は関係ないようです。
もしそれまで大人しかった人が急に家庭内での暴言や暴力を振るい始めたとしたら、それは感情の開放が起こったのだと考えて良いと思います。

怒りは何度も何度も繰り返し、やがて怒りが出なくなると悲しみが噴出し始め、悔しさが噴出し…。そうやって過去の感情の吐き出しが繰り返されます。感情を開放出来ない場合、家族とも繋がれず自室に無言でひきこもる時間が続くのかもしれません。

ひきこもりの後遺症

長くひきこもると会話が上手くできなくなります。言葉を見聞きしていても自分で声を出して会話をしていないと、言葉を司る脳とのコンタクトが遅くなり、それにより人と話すのが怖い…、コミュニケーション力の低下などが引き起こされます。

人と目線が合わせられない、緊張して益々言葉が出ない、その状態を何とかしなければ社会復帰など出来ない気がして、人と話せない、何をどう話せばよいのかわからない、会話の仕方を思い出せない状態になっていました…。

挨拶だけでその場をしのぎながら、元の自分には戻れないような不安に駆られ、外と繋がりたくても自分が居ても良いと思える場所が見つかりませんでした。

外に出られるようになってから、仕事に就くまで3年かかりました。
コミュニケーションを必要としない、簡単な仕事から始め、そこにも慣れるのに半年かかりました。

それから更に4年が過ぎ、ようやく家族会や居場所に繫がり、自分自身の生きづらさの解放へと繋がりました。
自分と同じような立場やつらさを経験した人との交流は、学びであり癒しでもあり自分自身を大いに知ることができました。

そして今、家族会や居場所での活動に取り組んでいます。
一人ではたどり着けなかった今があります。
自分を受け入れてくれる居場所のある有難さを誰よりも強く感じていた気がします。

探してみれば、手を伸ばしてみれば、身近な場所にも優しいご縁があるかもしれません。



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