【愛着心理セラピー/ゆうる~む】

新着情報

2023-01-01愛着とは

お知らせ

愛着について

愛着理論の提唱者であるジョン・ボウルビィは『愛着とは、子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のこと』であり、生後1年半位までの間に特別な情緒的結びつきが形成され、それが愛着の基礎となり、その後の成長にも大きく影響すると伝えています。ここでは、愛着形成時の特別な結びつきを持つ人を【愛着対象者】と表現しています。

人が自分以外の何かを意識するときの捉え方には【愛着対象者】との関係性や学びが強く影響しています。また愛着対象者を持たない場合には、情緒面の不安定さが強く表れ、愛着障がいの大きな要因とも言われています。愛着とは何なのかを、ご一緒に学んでまいりましょう。

人の悩みのほとんどは対人関係にあると言われています。
人生で一番最初に自分を守ってくれる人との間に結ばれる関係が【安定した愛着】か【不安定な愛着】で生じる影響や仕組みを発達心理学の観点から紐解いてまいります。

 

【胎児期】胎児は母親と一心同体で生きています。

その生命は、すべてが母親に委ねられていたところからスタートしています。

※一節によると、出生時の設定は欲求の前段階「私は大切にされて当然、喜ばれて当然、やってもらえて当然、守ってもらえて当然、ほめられて当然…」という状態と言われています。

当然と思っているので、泣くことで対応を求めれば叶うという自己中心的な王様、お姫様の状態なのだとか。母親のお腹の羊水の海は、それほどに居心地の良い場所なのかもしれません。

【出生期】赤ちゃんは産道を通って、子宮内から外界へと生まれ出ます。臍帯を通じた母子一体の胎盤呼吸から胎盤を切り離され肺呼吸に変化させ個の人生をスタートします。
※妊娠・分娩によりお母さんの母体にはハッピーホルモンと呼ばれるオキシトシンを大量に放出され母子ともに出産の苦痛を和らげられていることが分かっています。

初乳に含まれる特殊な栄養、赤ちゃんの免疫力を高め腸の働きを促進する働きもあります。初乳に含まれる抗体成分は、免疫機能が十分に発達していない赤ちゃんに予防接種と同様の抗感染作用があるといわれ、約6か月間は効果を発揮します。

抱っこやスキンシップの効果

子供の不安な気持ちの解消するための、最も効果的な方法といえるのが抱っこやスキンシップです。ストレスを感じたり急に不安になったりした時に、ママに抱っこしてもらうと、子供は「安心する」「気持ちいい」と感じることで、ストレスや不安が取り除かれます。

さらに、抱っこやスキンシップには、「抱擁ホルモン」や「幸せホルモン」としても知られる、オキシトシンの分泌にも効果があることが広く知られています。安心してよく眠れる子は脳の発育にも影響があると思われます。

肌と肌が触れ合うことで、オキシトシンの分泌が促されと、多幸感が得られるほか、不安やストレスの緩和にもつながることから、ぐずっている時やご機嫌が斜めの時などに、ぎゅっと抱っこしてあげるだけでも、子供の気持ちが落ち着きます。

これは子供に限らず、大人にも同じような作用があります。日本人はハグが苦手ですが、傷口に手を当てるだけで痛みが和ぐように人との触れ合いがもたらす効果は大きいです。お互いの手や足をマッサージしたり、背中をさすり合うだけでも、オキシトシンの効果はあります。機械のマッサージと人の手によるマッサージの違いもここにあります。
オキシトシンは、私たちに降りかかる様々なストレスから、心身を守ってくれる働きがあり、もしこれがうまく働かないと、ストレスを感じやすく、幸福度が低下しやすいだけでなく、心身の病気にもなりやすくなります。

オキシトシンは、情緒的、認知的、身体的発達にも重要で、実際に愛着が不安定な子では、知的発達においても不利を生じたり、さらには成長が遅かったり、感染症にかかりやすかったり、自己免疫疾患やアレルギー疾患にも悩まされやすいとされています。また愛着障がい児の多くが部分的に発達がいに酷似した特性を持つことも分かっています。

愛着形成のしくみ

【自他未分化期】産まれたばかりの赤ちゃんは養育者に抱っこしてもらい、おっぱいを飲ませてもらい、養育者と一体化した状態で自他の区別がないといいます。
2時間おきに泣いては抱いてもらい、おっぱいをもらい、おむつを替えてもらい、満足して寝る。不快と泣いて、お腹が空いたと泣いて、抱っこしてと泣いて、求めれば生理的欲求が解消されるという経験を積み重ね、生理的欲求の基盤を獲得します。これにより命の根源である生理的欲求の安全確保がなされます。肌のふれあいはハッピーホルモンの分泌を促し、安心安全な状況が成長を促進させます。

※生理的欲求は、命に直結する最も重要な欲求です。この時期に様々な事情で欲求が満たされなかった場合のストレスは、潜在意識の中に命の危険として小さなシコリを残します。度重なるとそのシコリはどんどん大きくなり、常に命の心配をしなくてはいけない土台が出来てしまう可能性があり、脳の発達にも影響すると言われています。愛されて当然との思いは抑圧され、愛されたい、見捨てられたらどうしようという不安を伴う不安定な欲求を纏った愛着の形成へと進んでしまいます。

【共感期】赤ちゃんと養育者とが同じ対象を見たり、聞いたり、味わったり、触ったりすることで、感覚器を通して共感し合えるようになります。五感を通して脳はどんどん発達していきます。養育者との安心感を伴う共感や褒め言葉、笑顔のやり取りが、ハッピーホルモンの分泌を活発にし、愛着関係が育まれていきます。赤ちゃんと養育者との共感力の相性や強弱が情緒面の発達に影響を与えていると考えられます。

【自他分化期】養育者との間に愛着の絆ができると、見知らぬ人と養育者とを区別するようになり、養育者以外の人に不安を覚え、養育者に安心を覚えるようになる。自分にとって特別大切な存在であるという意識が育っています。これが人見知りです。

【後追い期】養育者に急にまとわりつくようになり、後追いが始まる。自分の欲求を示し、相手の反応を学ぶ時期に当たります。様々な試行錯誤で養育者との関係性を築いていきます。

【移行対象期】赤ちゃんは、言葉によって養育者に甘えることが可能になります。養育者の膝を基地にして、次第に行動範囲を広げていき、移行対象が養育者代わりとなって養育者がいなくても大丈夫になっていきます。赤ちゃんの中に安全基地が築かれることで、自分の足で自由に動く喜びを感じながら行動できるようになります。(何があっても自分には戻れる安全な場所があるという安心感が、絶対的自己肯定感の基礎になります)

※この時期に定着した、何があっても自分には戻れる安全な場所があるという強い安心感と自己肯定感は、たとえ対象者と離れたとしても潜在意識に強く残るとされています。これが【安定した愛着】となります。

 

愛着障がい

現実的には、病気や事情で早くに母親から離されてしまうこともありますし、家族や家庭の環境によっても対応は様々で、個々の特性と合わさって愛着も一人ひとり違うスタイルを持つようになり、安定した愛着の持ち主は約3割であると言われています。

特に親がDVや虐待の経験者だったり、子供に興味を持てないネグレクト、強いトラウマや依存、過干渉なども、愛着の形成に甚大な影響を与えることがわかっています。

愛着のスタイルが様々な人間関係における縁や絆の基礎となり、生きやすさや生きづらさにも影響していきます。

【4つの愛着スタイル】☜
どんなに大切に育てられたとしても、様々な状況により多少の歪みや課題は生じるものです。
いたわり合う親子であっても相性の良し悪しもありますし持って生まれた特性もあります。

また学校や社会でのいじめや差別経験などの経験で、後天的に愛着に傷や歪みを生じる場合もあります。

【不安定な愛着】が生き方に大きく影響する一番の要因は、乳幼児期の不安や恐れは本能的に生存に関わる恐怖であるとインプットされているからです。潜在意識期は生存を妨げる要因を排除することをに尽力します。生存に関わるモノとして潜在意識の上層部で危機管理能力として発動し、様々な不具合を生じます。大人であれば必要のない乳幼児期の不安や恐れがその後の経験の積み重ねで膨らみ、生きづらさとなって現れている、これが愛着障がいの一番の要因です。


まずはお気軽にお問い合わせ下さい