心理セラピー/ゆうる~む

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2023-01-31愛着のスタイル

お知らせ

強弱の違いはありますが、愛着のスタイルは4つに分かれていると言われています。
持って生まれた特性や愛着のスタイルは、それぞれが生き方や生きづらさなど様々な形で表れます。

愛着のスタイル

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1,回避性の特徴

見捨てられることが怖くて過剰に気を配り、見捨てられるのが怖くて自分から離れる…これが回避性の大きな特徴です。
回避型の本質は、不安が強いとか消極的ということではなく、親密な信頼関係や、それに伴う持続的な責任や関わりを避ける点にあります。問題やトラブルが起きても、人に相談したり、解決のための手助けをしてもらったり、ということがとても苦手なので、自分の力だけで解決しようとすることになりがちです。その結果、孤立無援の中で、一人奮闘するということにもなります。

2,不安型の特徴

人間関係に対して心配や不安を強く感じる傾向のこと。この愛着スタイルの人は、自尊心が低いという共通点があります。常に相手がいなくなってしまうのではないか、自分は嫌われてしまうのではないかと考えてしまうのは不安型の大きな特徴です。

たとえば、子どもが必要とする時期に“親からの注目”を継続的に受けるのが難しい状況で育った人の場合、『見放されてしまったかもしれない』という不安や恐怖を抱きながら育ちます。その結果、『この状況を招いているのは自分のせい』『自分が良い子じゃないのが悪いのかも』と考えるようになり、この思考が大人になった後の人間関係にも反映してしまいます。

このタイプの場合、大人になってもなお、親からの愛情を確認(承認欲求)してしまいがちになります。親が望む仕事についたり、親の価値観に基づいた幸せを自分が実現することで、親を喜ばせようとがんばってしまいます。また、恋愛においては相手との距離を急に縮める傾向があります。恋愛感情だと判断する速度も早いため、恋愛関係や肉体関係になりやすいと言われています。

3,恐れ・回避型の特徴

とても強く愛されたい気持ちがある。 でも頼られると嫌悪感を強く感じ、避けてしまったり、頼ることもできない。なんとなく周囲は敵だと思っていて、自分から馴染もうとは思わないけど、一人でいると寂しい。不安型ほど甘えることもできず、回避型ほど一人が大好きでもない。相反する気持ちの中で他人から理解されずに苦しむ愛着スタイルをもつのが恐れ・回避型の愛着スタイルの特徴です。
恐れ回避型の愛着スタイルの場合、人に頼られ過ぎると嫌悪感が湧き、なのに不安感から人に合わせて依存的な人が寄ってくる、嫌悪感と愛されたい狭間で苦しみます。

お母さんに甘えたいけれど、良い子でないと叱られるから顔色を伺い、お父さんには何を言ってもムダ。
隙あらば姉から攻撃が来るから、油断ならない状態など、家庭内に安心できる場がなく育ちます。
気を遣いながらも攻撃に備え、疲れて甘えたくてもそれもできないので他の人の期待に応える余裕がありません。
にもかかわらず、嫌われるるもっと安心できない恐怖から、人の顔色に合わせた行動をとります。

自分から親切にし過ぎてしまい、相手が調子に乗ると腹が立ってくる。
我慢強い分、キレたときの爆発力がすごすぎて自分も周囲も傷だらけになってしまいます。
自分でもどうしたいのか混乱していて、誰にも理解されない孤独のなかにいることが多いです。

4,安定型の特徴

安定型の愛着スタイルを持つ人は、自分自身に愛着を持ち、信頼している人が自分を裏切らず、受け止めてくれることを信じることができます。こんなことをしたら愛情を失ってしまうかも、嫌われるかも、などと思い悩むことが少なく、人間関係において無駄なストレスを抱えることが少ないです。また、率直で前向きな姿勢を持てているので、周囲の人を肯定的に捉え、安定した関係を築くことができます。

【不安定な愛着】が生き方に大きく影響する一番の要因は、乳幼児期の不安や恐れは本能的に生存に関わる恐怖であるとインプットされているからです。潜在意識期は生存を妨げる要因を排除することをに尽力します。生存に関わるモノとして潜在意識の上層部で危機管理能力として発動し、様々な不具合を生じます。大人であれば必要のない乳幼児期の不安や恐れがその後の経験の積み重ねで膨らみ、生きづらさとなって現れている、これが愛着障害のしくみです。

心の安全基地(自己治癒の力)

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愛着スタイルには、それぞれ行動に特性や癖があることがご理解いただけたでしょうか?
自分の生きづらさの癖を振り返った時に、もし解消したい特定の行動パターンがあったとしたら、その根本原因となる感情や思い込みを理解し受け止めることが、解消の第一歩となります。

生きづらさが解消できない要因は様々ですが、愛着に問題がある場合、自分を責めたり親や環境を責めたりすることはマイナスに働いてしまうことが多いです。
それよりも、これまで頑張って生きてきた自身を受け止めて癒すことが大切になります。

自分の生きづらさと癒しのバランスを取り、自己否定でなく自己肯定と癒しで進めていくことが重要ですが、それをご自分で行うのは、ほぼ不可能ではないかと私は考えています。

心を委ね癒しを受け取りながら、自分自身の生きづらさと向き合うことで、心にも体にも自己治癒力が強く働くようになります。
どうすれば自分を否定せずに生きられるのか、自分を責めずに生きられるのか、過去の自分を癒しながら探せたらいいですね。
身近に心を委ねられる人が居ない場合は、愛着の問題に詳しいセラピストがお役に立つと思います。

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その勇気が未来の自分を変えていきます。



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